HAT TRICK Gainesway Farm 2015 (2)


(Gainesway Farm(ゲインズウェイファーム)で、種牡馬生活を過ごす、HAT TRICK ハットトリック)

2001年4月26日・北海道・勇払郡・追分町(現・安平町)の、追分ファームで、トリッキーコードの2001として、生まれた、ハットトリックは、現役時代・21戦8勝の成績を残した、チャンピオンマイラーホースで、2005年度の最優秀短距離馬にも選出された、青鹿毛のサラブレッドです。

2007年・牡・6歳の時、アメリカなどの海外の牧場から、南アフリカとアメリカを半年ごとに行き来する、シャトル種牡馬として送れるよう、種牡馬としてスタッドインしてほしいというオファーを出したとの事で、馬主のキャロットファーム(北海道・沙流郡・日高町・門別)もそれに応じ、厩舎関係者と、今後の対応について協議した結果、5月8日・現役引退を発表、同月10日付で登録を抹消、同時に競走馬生活に終止符を打ちました。
(新規競走馬登録を受けた時、早来ホルスタイン市場で行われた、産地馬体検査を受検、同時に預託契約を交わしたときは、美浦・清水 美波厩舎に所属していましたが、登録を抹消した当時は、転厩の関係で、栗東・角居勝彦厩舎に所属しておりました。)

ハットトリックは、馬運車で、宮城県・亘理郡・山元町にある、社台ファームの最終育成場である、山元トレーニングセンター(すでに閉鎖。)にて、出国検疫検査6を、2007年5月26日まで受けました。

2007年5月27日・出国検疫検査を、26日までに終えた、ハットトリックは、馬運車で空港に移動、ストールに積み込まれた後、ストールごと飛行機に積み込まれました。

ハットトリックは、飛行機で、長く住んだ、日本を後に、アメリカへ輸出・渡航されました。

2007年6月・ハットトリックは、シャトル種牡馬として、アメリカ合衆国に輸入され、ケンタッキー州・レキシントン近郊・パリスパイクにある、WALMAC FARM LLC(ウォルマックファーム)を拠点として、2008年~2009年の種牡馬シーズンから、シャトル種牡馬として、オーストラリア・アルゼンチン(インディペンデントスタリオンズ・エルマリン牧場)の2か所で、繋養生活を4年間送りました。

そして、日本にも、ハットトリックを父に持つ産駒が、毎年・1~2頭のペースで輸入され、競走馬登録をを送っております。

2011年11月初旬・牡・10歳の誕生日を4月26日(日本時間・4月27日)で迎えた、ハットトリックは、6000ドルにて、繋養生活を送っていましたが、初年度産駒で、2014年から、ドイツ・カルツフォフ牧場で種牡馬としてスタッドインした、初年度産駒のダビルシムが、フランスの最優秀2歳牡馬に選定されるなどの活躍を見せたことが評価された事を聞きつけた、Gainesway Farm(ゲインズウェイファーム)の代表者・アンソニー・ペック氏(1996年からゲインズウェイファームの社長を務めるようになり、現在に至っています。)が、WALMAC FARM LLC(ウォルマックファーム)を拠点として、シャトル種牡馬として、4年間繋養生活を送っていた、ハットトリックを新繋養馬として送ってほしいとのオファーを、WALMAC FARM LLC(ウォルマックファーム)&ハットトリックパートナーズシップに対し申し入れました。

それに対し、WALMAC FARM LLC(ウォルマックファーム)&ハットトリックパートナーズもそれに応じることになり、同じケンタッキー州・レキシントン近郊・パリスパイクにある、お隣のGainesway Farm(ゲインズウェイファーム)に、ハットトリックを売却しました。

2011年11月17日(日本時間・11月18日)・ハットトリックは、2008年のスタッドイン以来、4年間繋養生活を送った、WALMAC FARM LLC(ウォルマックファーム)を後に、お隣の、Gainesway Farm(ゲインズウェイファーム)に移動しました。

2011年11月19日(日本時間・11月20日)・ハットトリックは、ゲインズウェイファームで行われた、歓迎セセプションに出場し、ゲインズウェイファームに初めて登場する、サンデーサイレンスと、トリッキーコードの仔で、サンデーサイレンスの後継産駒でもある、青鹿毛のサラブレッド・ハットトリックとあって、ケンタッキー州などから参加したサラブレッドブリーダーも関心を寄せていました。

サンデーサイレンスとトリッキーコードの仔・ハットトリックは、2012年~2013年の種牡馬シーズンから、Gainesway Farm(ゲインズウェイファーム)での繋養生活を開始し、現在も繋養生活を送っております。

(その3へ。)

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